状況を写すポイント 3
次の例は、5歳の子どもが交通事故で死亡した事件に関する、検事と警察官の表現です。
×は、裁判所に提出された同事件の検事が作成した供述調書であり、○は、事故の目撃者である同じく5歳の子どもの供述に基づく警察官が作成した供述調書です。
×自動車に衝突されて死亡
○キーッと音がして自動車が○○ちゃんのところで止まったら、○○ちゃんが、こまみたいにコロコロ転がっていって、ぱたっと動かなくなった。
・・・この例は弁護士から聞いたものですが、これに関連して判事は、「警察官作成の供述調書には臨場感があり、時として事件の真相を生々しく伝えている言葉がある」と言っていたといいます。
3.感覚的なもの、心の中を表すとき
冬至のときの話です。
翌朝起きて顔を洗おうと洗面所へ入ると、何かいやな臭いがぷーんとしてきました。
私は思わず、「臭い」と声を出しました。
それを聞きつけた娘が、「お父さんが洗面所で臭いって言ってるわよ」と母親に伝えました。
その瞬間、「あら、あれはいい匂いよ」という妻の声が聞こえてきました。