状況を写すポイント
言語による再現のかんどころ、つまり、どのように事実を捉え、それをどう写していくかについて、その要点を記しておきましょう。
再現を「事実のデータ化」、再現されたものを「事実データ」と言ってもよいでしょう。
1.物指しのあるもの最も簡単なものは、数字化できるものです。
「多い、少ない」「大きい、小さい」「高い、低い」「短い、長い」「高い、安い」の類です。
「○○より大きい」ならわかりますが、「大きい」だけでは、それは解釈であって、事実を表してはいません。
よく私は、人びとが集まったところでこの種の話をするとき、「ここに大勢いると思う人は手を挙げてください」とやり、次に「少ししかいないと思う人は手を挙げてください」とやってみます。
・・・すると、数人や何百人という規模の場合は別として、必ずと言っていいほど、両方に手が挙がるのです。
3、40人ぐらいの場合だと、周囲の広さにもよりますが、だいたい四分六分から五分五分くらいになります。
・・・つまり、一つの事実から正反対の解釈が生まれるわけです。
これが他の人に伝わると、さらに、その人なりの「多い」「少ない」になってしまいます。