調節タンパク質とは何か
酵素はきわめて有用なタンパク質であるとはいえ、タンパク質はそれだけではありません。
たとえば、細菌にコラーゲンをつくらせてもいいのです(ただし、商業上の価値は、あまり高くないかもしれませんが)。
あるいは、構造タンパク質以外の別のタイプのタンパク質、たとえば、調節タンパク質などを細菌につくらせてもよいでしょう。
このタンパク質の潜在的な有用性はきわめて高いものですが、その理由を理解するには、まず、それがどんなものであるのか調べてみなければなりません。
「調節タンパク質」という言葉は意味範囲が広すぎて、科学者がそのまま使用するには難があります。
しかし、その言葉は、数多くのさまざまなタンパク質を表すものであり、そのタンパク質の働きは、反応を触媒したり、物理的に身体を保持したりすることではなく、身体という複雑な集合体を適切な状態に調節するためのメッセージを伝達することです。
これらのタンパク質は、人間の調節系の一端を構成する物質です。
それらは、細胞内の互いに近接した部分の開でも、また逆に、脳と足のように極端に離れた部位間でもメッセージを伝達することができますが、すべて情報伝達に関与している点では同じです。